sankabito’s blog

ビリー・マイヤー事件の真相、創造と霊の真理について。当ブログは人生と創造の会ブログのコピーです。

乗り越えるべき壁・・・カルト宗教・救済教義・盲目的信仰

人生と創造の会オリノです。

 

毎度お付き合いいただきありがとうございます。

オリノさんと仮想哲学者Aさんの会話に謎の人物が加わる所からです。

横長画面で見てください。

 

???? 「あなた(オリノ)とは初めてですね。私は仮想宗教者Bです。

           そこにいる仮想哲学者Aの双子の兄です。

 

オリノ   「双子ですか。どうりでそっくりなわけだ。

      私はオリノです。仮想哲学者Aさんとは最近知り合いまして、

      哲学について教わっています。」

 

仮想宗教者B「5年ぶりだな、達也。少し肥えたか?」

 

仮想哲学者A「そういうあんたも、プロテスタントなのに頭はイエズス会に宗旨替え

      したようだな。和也。」

 

オリノ   「出た~っ!男性双子の定番ネタですか。」

 

(オリノ)その後の会話で 仮想宗教者Bさんは近所の教会に赴任してきた

ばかりだそうです。

この街に 仮想哲学者A さんがいるのは知っていたが、

散歩の途中で偶然の再会をすることになったということです。

この二人、Aさんが言ったように直接会うのは5年ぶりなのだそうだ。

だが久しぶりの対面を喜んでいるというより、

互いにばつが悪そうで何かぎこちない。

Bさんは自宅として借りているマンションがすぐそばだから、

来ないかと私たちを誘ったが、

Aさんは気が進まないようである。

その様子を見てBさんも気まずそうにこう言った。

 

仮想宗教者B「5年前のことは悪かった。大人げなかったと思う。

      お前と話すときはどうしても遠慮や配慮を忘れてしまって・・・・

      お互いにもういい大人だというのに、感情的になってしまった。

      本当はもっと早く謝ろうと思っていたのに、

      今日こうやって会うまでずるずると延ばしてしまった。

      どうか許してほしい。」

 

仮想哲学者A「それはもういいよ。私も仲直りしたいと思ってはいたが

      変なプライドが邪魔をして・・・・。」

 

仮想宗教者B「ありがとう。偶然に会えて良かったよ。

      電話では今みたいに言えなかったと思う。」

 

オリノ   「???・・・」

 

仮想哲学者A「オリノさん。実は僕たち兄弟げんかをしてまして、

      たった今それが終息したところです。

      原因が信条・信念にかかわることだったので、

      お互いに譲れず最後には感情的な罵り合いになってしまった

      ために5年も疎遠になっていたのです。」

 

仮想宗教者B「原因は私なのです。結果的に弟の立場や考えを無視して信仰を

           強要してしまったからです。」

 

オリノ   「哲学と宗教を舞台にした兄弟げんかですか。

      そりゃ長引くは。」

 

仮想哲学者A「何の因果か哲学と宗教の世界に別れて生きることになりました。

      できれば兄と色々話をして見識を深めたいとは思っていますが、

      どうしても意見の食い違い、対立は避けられず、

      お互いを否定することになってしまうのです。

      だったらお互いにそこは触れずにおこうとしましたが、

      それでは駄目なんです。

      年の離れた兄弟なら思想・信条が違っても許すことができるでしょう。

      ところが私たちは双子で物心ついたときから以心伝心だったのです。

      私たちは相手が何を考えているか分かっていたはずなのに、

      それが分からなくなってしまったのです。

      いずれは違う道を歩むこともある、と思ってはいました。

      全く共通性のない分野だったら衝突することもなかったのですが、

      運命は皮肉にもこうなってしまいました。

      相手がただの知り合い程度なら抑制が効くのですが・・・・・」

           

仮想宗教者B「そうだね。私もできれば弟にも同じ信仰を持ってほしいという

      気持ちが高じてしまい、彼の考えを理解することを忘れがちに

      なってしまいます。

      そのせいで独善的だと何度も指摘されました。

      もちろんその希望は今もありますが、本人の意思は尊重します。

      できれば誰かがこの議論に立ち会ってくれれば、

      また仲違いするような事態にはならずに、

      お互いの違いを認め合えるのではないかと

      思うのですが・・・・・・」  

    

仮想哲学者A「おっ、それはいい考えだ。ところでオリノさん、

      確認させてください。」

 

オリノ   「はい?」

 

仮想哲学者A「まずあなたは先ほど私がいったような不純な、

      意地の悪い動機で質問したのではないのですね?」

 

オリノ   「もちろんです。学者としての考えとAさんの個人的な

      意見があればそれを知りたいと思って訊いたのですが。」

 

仮想哲学者A「ではあなたが人に薦める哲学者は?」

 

オリノ   「きちんと理解はできていませんがスピノザヤスパースです。」

 

仮想哲学者A「わかりました。ではあなたは世間一般にいうスピリチュアル・

      ニューエイジ的な考えの持ち主ですか?」

 

オリノ   「自分では違うと思いますが、近いとも言えます。」

 

仮想哲学者A「もう一つ、宗教とくにキリスト教については学んだことが

      ありますか?」

 

オリノ   「本を読んだりネットで調べたりはしましたので大体はわかります。」

 

仮想哲学者A「なるほど。ユングのいう共時性が働いたということですね。」

 

仮想宗教者B「導かれたということだね。」

 

オリノ   「あっ、そういうことですか。」

 

仮想哲学者A「お願いできます?」

 

オリノ   「乗り掛かった舟です。というより二人がどんな話をするか

      興味あります。」

 

仮想宗教者B「あなたも変わった人ですね。

      哲学と宗教の話なんて普通の人には退屈で

      堅苦しいものなのに、好んで立ち会ってくれるとは奇特な方だ。」

 

オリノ   「ところで話を変えて、お二人の学生時代はどんなだったのですか?」

   

仮想哲学者A「やっぱりそれを訊きますか?

      もうね、いちいち説明するのに辟易してるんです。」

 

仮想宗教者B「私たちの容姿を見ればわかるでしょう。

      マンガのような爽やかさや青春とは無縁な、地味な双子にとって、

      辛くて悲しい学生時代でしたよ。」

 

オリノ   「そうですか。たしかに双子でマンガと同じ名前だったら、

      からかわれたり虐められたり、酷い扱いを受けたことも

      あったんでしょうね。」

 

仮想哲学者A「まあ当時は親を恨んだり、あだち充を嫌悪したり、

      二人でいるとすぐに”冴えないタッチ”だと後ろ指をさされるので

      なるべく単独行動したりしてましたが、今では昔の話です。」

 

仮想宗教者B「実はそんな人目を避け続けた私たちが、

      一躍人気者になった時もありました。

      あれのお陰でかなり救われました。」

 

仮想哲学者A「そうだね。でも当時の僕たちにしたら清水の舞台から飛び降りる

      ようなものだったよね。」

 

オリノ   「良いこともあったんですね。何があったんですか?

      まさか南ちゃん的存在があらわれたとか?」

 

仮想宗教者B「ちょっと恥ずかしいな。どうする?」

 

仮想哲学者A「そこまで言ってしまったからには見せないわけにもいかないでしょ。

           

      ・・・・せ~の!」

 

AとB二人 「あ~じ~の~ひらき~(鯵のひらき)!仲直りバージョン。」

 

オリノ  「は・・・はは・・・ザ・たっち・・・ですか。」

           

(オリノ)その後Aさんは用事があるというので後日の再会を約束し

帰ることになった。

二人ともせっかく仲直りできたのだから、議論は後日にしようということで

握手をし、笑顔で別れた。

Aさんは心のつかえがとれた、と上機嫌だった。

そして私との別れ際にこう言った。

 

仮想哲学者A「よし!これから帰ってブルース・アッシュビーの研究に

      とりかかります。」

 

どうやら銀英伝の外伝に手を出す気満々のようだ・・・・・続く