sankabito’s blog

ビリー・マイヤー事件の真相、創造と霊の真理について。当ブログは人生と創造の会ブログのコピーです。

真の自己である霊と、私という人間9

人生と創造の会オリノです。

 

またお会いできて光栄です。

初めての方、初めまして。

 

人間にとって視力はとても重要です。

見ようとする対象に視線を向けた瞬間にその色、その形、輪郭、奥行き、

大きさ、表面の様子といった情報を収集してくれます。

ただし何も見えない真っ暗闇では役に立ちませんが。

そして集めた情報は脳で分析されて、何を見たのか、何に見えるのか

判定されます。

そして視界の最も手前にいつもあるのが肉体です。

一番近くにあるのだからよく見えるかといえばそうではなく、自分の顔や背中は

鏡を使わなければ見ることができません。

人間というのは、物理的にも理性的にも、自分を客観視するのが難しいのですね。

 

上手いことを言えたので本題に行きましょう。

前回は雲を例に挙げて、人間の目が別々のものと捉えているものも、

実は明確な境界で隔てられているものなんて無いこと、さらに細やかな、

あるいは大きな枠組みで見ればすべては関係があり、相互に混じり合い、

ひとつながり、一体性のものとして存在しています。

ここで言いたいのは、何が何でもすべてのものを全体性の視点から

考えろというのではありません。

物事には個別性の側面だけでなく一体性・全体性の側面もあることを

忘れてはいけないということです。

 

ではお題について考えてみましょう。

人間の肉体はどのようなものでしょうか?

 

~肉体はテセウスの船?~

最近、テレビドラマでも同名の作品が放映されていたようですが、
私は見ていませんし、内容もサッパリです。
というか、テレビも最近はあまり見ませんし、ドラマなんて最後に見たのは
「マルモの掟」だったと思います。
当時は小さかった芦田愛菜ちゃんも今では16歳ですか?
どうりで鏡の中の私が老けたわけだ。
ドラマの話はさておき、”テセウスの船”とは何のことかということです。
ウィキペディアからの引用です。

ギリシャ神話

プルタルコスは以下のようなギリシャ伝説を挙げている。

テセウスアテネの若者と共に(クレタ島から)帰還した船には30本のがあり、アテネの人々はこれをファレロンのデメトリウス英語版[1] の時代にも保存していた。このため、朽ちた木材は徐々に新たな木材に置き換えられていき、論理的な問題から哲学者らにとって恰好の議論の的となった。すなわち、ある者はその船はもはや同じものとは言えないとし、別の者はまだ同じものだと主張したのである。

ということですが、要は構造物や造形物の破損や劣化した部品を順次に新しいものと

交換していくと、遂にはオリジナルの部分が無くなってしまう。

そうなった時にその構造物や造形物は元からあったものと同じものと呼んでも

よいのだろうか?という疑問です。

このテセウスという人はギリシャ神話の英雄でテーセウスとも呼ばれます。

彼が乗っていたのは当時としては大型の木造船だったようです。

その船に乗ってクレタ島ミノタウロス退治をしたので保存することになった

ということです。

伝説の英雄が実在した証拠として船を後世に伝えようとしていたのでしょうから、

交換する木材や部品もなるべくオリジナルに近い形で加工されて取り付けられたはずです。

これが現代なら、劣化して外した木材や部品も防腐処理等をされて保管され、

展示する際にはガラスケースに入れて展示したりします。

そして元の本体というか、やむを得ぬ事情によりオリジナルからレプリカになって

しまった船本体も”復元物”として当時の姿を現在も保つことができます。

では現代の私たちには木材を総入れ替えしてしまった”テセウスの船”は

本物と言えるだろうか?それとも偽物とは言わないが、本物とも言えないのだろうか?

議論は分かれるだろうが、”復元物”という丁度いい言葉が落としどころでしょう。

 

さてさて、”テセウスの船”の説明も終わりましたので、次は人間の肉体のほうに

目を向けていきましょう。

わざわざ視線を動かさなくても目の前にありますね、目の前に無いという方は

幽体離脱してますので至急お体にお戻りください。

テセウスの船”では船体を保存するために悪くなった部分を新しい木材で

”修復”を繰り返したのですが、人間の肉体も自動的に修復を行っています。

船の場合は修復ですが、肉体では”新陳代謝”と呼ばれるものです。

 

再びウィキペディアさんに教えてもらいましょう。

 

ウィキペディアから引用

新陳代謝(しんちんたいしゃ)とは、古いものが新しいものに次々と入れ替わることを言う。特に、健康法や美容法において「細胞の新陳代謝」などという使われ方をするが、これはしばしば生化学における代謝の意味ではなく、細胞自体の入れ替わりを意味する表現である。そして、新陳代謝は、生命維持に不可欠なものである。metabolismの訳語として新陳代謝とあてたのは、夏目漱石であると言われる。

「細胞の新陳代謝」の周期は部位によって異なる。

  • 胃腸の細胞は約5日周期
  • 心臓は約22日周期
  • 肌の細胞は約28日周期
  • 筋肉や肝臓などは約2ヶ月間の周期
  • 骨の細胞は約3ヶ月周期

細胞の新陳代謝が正常であれば身体は3ヶ月で新しく生まれ変わる。

ふむふむ、夏目漱石の名前まで出てきましたか。

部位によってには細胞の入れ替わり周期には諸説あるようです。

人間が生きている限りこの働きは続き、肉体の死後もヒゲが伸びたりすること

があるそうです。

また人間は胎児から大人へと成長もするので成長と新陳代謝は密接なものです。

そして常に古い細胞は新しい細胞に入れ替えられてきたということは、

大人ならば体内に子供時代の細胞が残っていることはないのです。

つまり、肉体は一定の時間がたてばすべての細胞が入れ替わっており、

まったく違う肉体になっているのですから”テセウスの船”と同じなのですね。

 

では、今回のお題です。

今日は簡単ですよ。

 

肉体が新しくなるための素材・材料を

人間はどのように調達しているのだろうか?

ではまた次回に。