乗り越えるべき壁・・・カルト宗教・救済教義・盲目的信仰７

人生と創造の会オリノです。

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仮想哲学者A「スピノザの汎神論を現代の宇宙理論に結び付けて解釈したものに

　　　　　　ヘーゲルの世界精神を宇宙精神に拡大したものを合体させたような

　　　　　　ことを言っているのですね？」

オリノ　　　「まあ、この創造主論のようなことは、ある人の書いた本にあった

　　　　　　ことを私なりに説明しただけなので、どう解釈されようと自由です。

　　　　　　最新版の汎神論と宇宙精神という解釈は面白いと思います。」

仮想宗教者B「私も神の偉大さ、全知全能、永遠をよく説明されていたと思います。

　　　　　　ただ違和感を覚えるのは、この宇宙も神だとなると、神と被造物の

　　　　　　区別はどうなるのかということです。

　　　　　　偉大で聖なる神と単なる物体や悪しきものは分けなければならないと

　　　　　　思います。どうですか？」

オリノ　　　「なるほど。やはりBさんはそう思われますか。

　　　　　　そのことはもう少し後で取り上げますので待ってください。」

仮想宗教者B「わかりました。」

仮想哲学者A「話がデリケートゾーンに入ってきました。(笑)

                      また異端認定されそうだな。(笑)」

オリノ　　　「Aさんは何か楽しそうですね。」

仮想哲学者A「なぜだか分かっているくせに。いいから話を進めなよ。」

仮想宗教者B「何か嫌な感じです。」

オリノ　　　「話を続けます。

　　　　　　宇宙は物質的形態で存在する創造主なのだから、

　　　　　　私たちも創造主の小さな部分として存在しています。

　　　　　　私たちは最大最高の知性である創造主が意識して創り出した存在です。

　　　　　　私たちは被造物であり、創造主を構成する部分です。

　　　　　　さてここで考えることは、なぜ創造主は自身の一部を

　　　　　　物質的領域へと変化させたのか？

　　　　　　物質宇宙を創出したのか？

　　　　　　ということなのだが、その理由、目的はまだ不明としておきます。

　　　　　　理由、目的は不明だがそれは実行されたのです。

　　　　　　ではその決定はどのようなものか？

　　　　　　何となく決まったのか？偶発的にそうなったのか？

　　　　　　全知全能の者、最高の知性と最大の力を持つ者が決定するのだから、

　　　　　　もっとも緻密で冷厳な論理の帰結以外にはないでしょう。

　　　　　　創造主には物質宇宙を創出する必要があったのです。

　　　　　　であるならば、私たち人間はまだ理解できずにいますが、

　　　　　　人間は何らかの目的のために物質宇宙のなかに創造された

　　　　　　生命・存在であることが確定します。

　　　　　　目的は創造主自身の目的に準じたものです。

　　　　　　そして最大最高の知性が、不要なことや意味のないこと、偶然に

　　　　　　任せることはしないのだから、不要な物、意味・価値の無いものは

　　　　　　存在しないのです。

　　　　　　それは人間の肉体、身体に不要な部分、意味のない部分が無いように、

　　　　　　また自然が見事に調和し、無駄なく循環するようすから見て取れます。

　　　　　　また、この物質宇宙・物質的領域に存在する微小なものから

　　　　　　極大のものまで、すべての時間と空間の隅々まで、創造主、絶対者、

　　　　　　包括者によって定められた法則によって統制され、調和し、一体と

　　　　　　なっています。

　　　　　　人間の肉体が無数の細胞、無数の微生物の統合体であるように、

　　　　　　物質宇宙は無数の存在からなる統合体として存在し、

　　　　　　それは創造主の物質的側面を形成しています。

　　　　　　そしてその中に虚無は存在しないのです。

　　　　　　人間は虚無であるという誤った考えしか存在しないのです。

　　　　　　最後に、道徳と倫理およびその中に含まれる価値観と、

　　　　　　創造主に直接由来する価値観は普遍性を持つものとして

　　　　　　物質宇宙にも組み込まれているのです。

　　　　　　自由、平和、調和、徳、善、正義、幸福、英知、永遠、真理

　　　　　　などです。

　　　　　　それらは人間が考えたものではなく、感受できるものとして

　　　　　　実在するのです。」　　　　　　　　

仮想宗教者B「たしかにあなたの言うことはもっともらしく聞こえます。

　　　　　　単刀直入に伺います。

　　　　　　あなたは私たちの信仰をどのようにお考えですか？」

次回に続く