sankabito’s blog

ビリー・マイヤー事件の真相、創造と霊の真理について。当ブログは人生と創造の会ブログのコピーです。

新しき人間観・人生観・世界観14

人生と創造の会オリノです。

 

再び第11回会見よりセムヤーセによる霊の教えの解説に

戻ります。

 

社会とは個人の総体であり、個人をしてベールを突き破って

不死の実存在の王国へ、すなわち創造そのものの内に

進入するように仕向けるものです。

この人間的な結び付きが意味するものは、日々の生活において

霊的な形態で生きることを追求する努力にほかなりません。

そうした霊的な形態は、実存するあらゆる存在物の背後深くに

存在していますが、真理を欠いていたなら見出すことはできません。

その結果、霊的なものへの愛は次第に失われ、人間の感覚は

ますます物質的なもの、そして物質的知性の方に向かいます。

利他的な愛は、宇宙全体にみなぎる無限の生命との一致を

目に見える形で表現したものです。

家族や社会や国家が人間を互いに切り離す手段と解釈されるならば、

人間が結び付くという目標がどれほど大きかろうと、

そのような家族、社会または国家が成功することはあり得ません。

どんな小さな結び付きも、決して互いに排除し合うことのない

絶対的な統一に達しなければなりません。

自分の行為と行動と思考が利己心から解き放たれ、

宇宙の事象と調和すべきだと考えるなら、

日々の労働の中で、人間は絶えずこの真理を念頭に置いて

いなければなりません。

人生とは、霊のための、霊の教えなのです。

家族の正しい振る舞いと、国および社会の運営は、

厳格に不偏不党の法則を存在物全体に課す

普遍的規定の一部となります。

人間が生きているのは創造が実在するからです。

人間の生命は調和が取れ、相対的に完全な状態でなければなりません。

創造自体が調和し、相対的に完全であるように。

人間は創造という実存在の内に生き、

その中で呼吸し、浮遊しているのです。

今日の時代に、生きる価値を与える霊的なものが欠如し、

あるいは実践的な生命哲学や生命心理学が不足していることは、

しばしば人間の生命やその利害の面で危機的な状況を

生み出す原因となっています。

現代的と自称する人々はかなり以前から、

平和と自由を見出すために大変な努力を払ってきました。

でもこれまで彼らのあらゆる努力は実を結ぶことなく消え失せたのです。

人間は、自分に内面的な本当の落ち着きと安らぎを与えてくれるべき、

健全な理性的生命体としての本当の知識と真理を欠いたために、

異常なイデオロギーや、腐敗しやすく危険で有害な宗教哲学

没頭してきました。

それらが人間をさらにひどい意識の貧困に導き本来の生命から

遠ざけてきたことは、古来このかた変わりません。

わけても水瓶座紀元の新時代に現れる新手の宗教的狂信主義者、

教派主義者および詐欺師は不適当で非現実的な宗教的ドグマを

盛んに吹聴し、言わばその円を無理やり真理の正方形の中に

押し入れようとします。

もちろん人間に元来備わっている悟性はこれに抵抗しますが、

現在では宗教的狂気があまりにも強く蔓延しているために、

有効な抵抗を大規模になし得なくなっています。

その結果、千年紀末に向かって何千という人間が教派的狂気に

駆られ殺人や自殺によって無意味に命を失うことでしょう。

途方もなく混乱し、気違いじみたことを要求する宗教の誤った哲学は、

人間の中で内的な力を萎えさせます。

そのような内的な力は本来、人間の意識を正常に保ち、

人間が自分自身を乗り越えて開花するのを助けるとともに、

人間の外部で達成された成果や状況に適合する内面的な成長と

平和を獲得することを可能にするはずのものです。

久しく待望されていたことに呼応する形で、あちらこちらで指導的な

思想家と誤って呼ばれる地球人が現れ、宗教から最良のものを取り出し、

現代の思想と統一させて、現代人のための新しい生命哲学と

生命心理学を作り出そうという、個人的なしかし危険で非現実的な

努力をしてきました。

でもこれらの現実離れした自称思想家たちは、それによって

またもや宗教の狂気を増幅させていることに気付いていません。

彼ら自身が非現実的な宗教にどっぷり浸かっているため、

それに相応する非現実的な思考や行動しかできないことを

自覚していないのです。

彼らは非現実的で気違いじみており、迷妄に取りつかれ、

残忍で意識が貧困なため、多くの死と破滅を生み出すのです。

そのため幾つかの自明な理由から、成果というものは

多くの場合無きに等しいのです。

しかし、新時代の人間、つまり水瓶座時代の人間が直面する

問題は解決が簡単です。

なぜなら今、真理の礎石を置けば、未来には幸福で自由で

平和に満ちた霊的生活を送るための哲学的、心理学的特性の

完全に新しい構造を獲得するからです。

自由な霊的生活、それは地球の文化的、霊的遺産の中でも

あらゆる最良のものを基盤としています。

その最良のものとは霊的真理のことです。

地球人がようやく真理を認識し、認め、あらゆる宗教や教派、

その他の誤った教えや妄想から完全に自由になり、

ついには霊と創造の法則に従うなら、

その時地球人は勝利するのです。

真理だけが有益であり、人間に進歩をもたらします。

宗教や誤った教えや教派主義は人間にとって無益であり、

人間を再び暗黒の闇に投げ入れるのです。

 

以上で第11回会見からの引用は終わりです。

次回から第18回会見に入ります。