新しき人間観・人生観・世界観９

人生と創造の会オリノです。

今回は第１０回会見本文からです。

セムヤーセによる霊の教えの説明の続きです。

誤った考えをする者や、誤った道に導かれた者や、

宗教に依存する者の場合、その生活はおおむね悪質な暗示、

誤った思い込み、謬説や妄想に満ちています。

このような害悪を除去する唯一の可能性、唯一の方法は、

これらすべての人間的妄想を一切無効にする真理を根本から認識し、

それらに従い、そして創造と霊と自然の至高へ物質的意識の力を

発揮させることです。

人間が次のことを確認すれば、すべての非現実的な暗示や

人間的な空想は正されます。

「私は創造の一部であり、創造の一部すなわち霊が私に生命を与えている」と。

創造と霊の力、真理と現実の他は、すべて妄想と幻想であると

知ることによって、生命を発展させようとする人間の熱意が減じることは

決してなく、むしろそれは予期しないほどに高まるでしょう。

真理と見なすことができるのは、現在も真理であり

将来も真理であるものだけです。

それは永遠に信頼でき、いかなる場合でも決して修正を必要としません。

真理は、別の時代や新しい時代に適合させる必要がありません。

真理はあらゆる時代を通じて不変だからです。

真理は永遠に同一であり、たとえ言い方は異なっても

常に同じ響きを持っています。

真理とは、いつの世にもいかなる場所でもその上に構造物を

構築できる岩盤です。

真理は生命以前に存在し、生命以後にも存在します。

短い期間しか存在しないものは危険であり、ひどい欺瞞であり、

誤った教えです。

創造と真理は今日も明日も常に同一であり、常に変わることなく、

永遠に同じ価値を持つものです。

その名も形も変わりません。

なぜなら、創造と真理は名も形も持たないからです。

だから人間よ、創造的なるものにしがみつきなさい。

創造だけが真理なのですから。

真理は創造そのものと同様に不滅です。

真理は永遠であり、相対的に完全です。

それは人間がすべてのエネルギーを使い、意志のすべてをかけるだけの

価値を持つものです。

というのも、真理は決して人間を欺くことがないからです。

だから人間よ、真理にしがみつき、何事においても変わらぬ冷静さと喜び、

知識と愛、そして強さと英知を持って泰然としていなさい。

創造的なるものだけが無限の英知と真理であり、

そこには一点の誤りもあり得ません。

だから人間よ、創造の英知から力を得て、自らの霊と意識の中に

英知の光を探しなさい。

真の人間は空間内で自分の手を動かさなくても、もう何十億回も

創造的なるものに触れることになるとよく分かっています。

なぜなら創造的なるものはいかなる時でも、

どこにでも遍在しているからです。

真に現実的な人間は、筆舌に尽くしがたい無限の力に満ちた

創造的なるものがあまねく存在し、どこに行こうとも自分を取り巻いて

いるという真理を知る時、喜びにあふれます。

創造的なるものは果てしない平和に満ち、無限の認識に満ち、

そして相対的に最も完全なものです。

それは、自己の内と外にあまねく存在する至高の霊的意識が

繰り広げるあらゆる奇跡の泉です。

真の人間の喜びは、霊的生命そのものと同じく無限です。

霊的にも意識的にも急速な進化を遂げるために、

創造的に思考する人間はあらゆるものを創造的とみなします。

彼は何かを見るや否や、そこに創造的なるものを見出すのです。

彼が見ているあらゆる事物の背後に、またそれらの現象形態そのもの

の内に、常に創造的なるものがあるのです。

ですから創造的に思考する人間は、至高の経験を手に入れようとして、

あちこち走り回る必要がありません。

今いるところが常に最善の場所なのです。

霊と意識は彼自身の中で育まれるのであって、どこか別の場所で

育まれるのではありません。

彼は自分自身の思考と行動を通じて、霊と意識を育まなければなりません。

これを認識することによって、その考え方は聖なるものとなります。

彼とともにある万物も、足元の土でさえも聖なるものとなります。

続く