ビリー・マイヤーのコンタクト事件を再検証する。(7)
3)捏造の証拠といわれるものをどう評価するか?
その代表的なものをあげると
❶アスケット写真
❷納屋で見つかった模型
❸原始的惑星の恐竜写真
上が【宇宙の深淵より】フィグ・ランデス・グルッペ・ヤーパンから出版されている。
下が同書のカラーページにある問題のアスケット写真であるが、「アスケットとそっくりなアメリカ人歌手」という名前に変更されている。
そのすぐ後に、基幹メンバーのハンス・ゲオルグ・ランツェンドルファー氏によって書かれた、その経緯を説明する一文がある。
読者の皆さんへ、と題した文章の内容は次のようなものである。
1)元の写真は宇宙船内のアスケットをうつしたものであった。
2)メンインブラックと写真家Sが共謀し、アメリカのTVショーのテレビ画面を撮ったものに変造した。
3)上記の写真NO,110と同時にNO,109・111も変造されていた。
4)その事実は1975年12月3日に行われた、プターとの第39回会見記に書かれている。
5)変造の事実が確認されたのは、23年後の1998年5月になってからだ。
6)発覚した翌月の1998年6月に発刊された「水瓶座時代の声」107号と公報16号に詳細が書かれた。
この説明で引っ掛かるのは4)変造直後の第39回会見で書かれているのに、なぜ発覚が23年後なのか疑問となるのだが、あいにく私も第39回会見と1998年6月に出た「水瓶座時代の声」107号と公報16号を見ていない。
これは推測だが、第39回会見の内容が、機密保持のためプレヤーレン側から公表を止められていたが、1998年5月に解除になったのだろう。(コンタクト記録には、このようなことがよくある。)
つまり1975年12月の段階ではマイヤー氏は事実を知っていたが、諸事情により口外できなかった可能性がある。
そのため、FIGUとして事実を把握できたのは23年後ということだろう。
またマイヤー氏は、同書172~184ページ「攻撃」という章にて、模型はセムヤーゼから貸与されたもので、本物のビームシップ(UFO)の写真と模型の写真の違いを明確にするためであり、実際に模型を撮った写真には、その旨を表示してあると説明している。
そしてこの章から70ページに渡って、マイヤー氏が受けてきた様々な攻撃、裏切り、盗難、すり替え、変造、殺害未遂、策謀と、その事実と顛末が語られている。
❷❸は、その一部である。
ここで考えていただきたい。
あなたは偽物や胡散くさいと思っている写真のフィルム・ネガ・原本を盗んでも欲しいだろうか?
しかも焼き増し(複製)したものは二束三文で販売しているのに。
そんないかがわしいものを手に入れるために、警察に捕まるリスクを冒すだろうか?
コソ泥を働いた連中は、高く売れるから盗むのである。
原本の持つ価値を認め、高値で買い取る者が存在したからだ。
変造とすり替えを働いた連中は、それを本物と認め、真実の拡散を恐れたから、マイヤー氏に詐欺師の汚名を着せようとしたのだ。
「宇宙の深淵より」は、プレヤール人とのコンタクト、人類にとって重大な意味をもつこの出来事の全体像を知ろうする人には適した一冊である。
以前にはAmazonでも売っていたが、今は無い。
フィグ・ランデス・グルッペ・ヤーパンでしか手に入らないようだ。